【膝に水がたまるのは何故ですか?】「正座しずらい」「腫れていて動かしにくい」

膝に水がたまる(関節に水がたまる、関節水腫)主な原因は、膝関節に炎症や刺激が加わることです。

【膝に水がたまる原因は?】

〈関節の炎症や損傷〉
膝関節の内部に炎症が起こると、関節液(滑液)が異常に分泌されて水がたまります。

変形性膝関節症
(加齢や軟骨のすり減り)
関節リウマチ
(自己免疫疾患による慢性的な炎症)
痛風・偽痛風
(尿酸やピロリン酸カルシウムの結晶による炎症)
半月板損傷・靭帯損傷
(スポーツや転倒などによるケガ)

〈過度な負担や使いすぎ〉
運動や仕事で膝を酷使すると、関節の摩耗や微細な損傷が発生し、炎症を引き起こします。

・長時間の立ち仕事

・激しい運動やジャンプ動作の多いスポーツ

・急激な体重増加

【膝に水がたまった場合、どうすればいいの?】

軽度の場合(自宅で出来る対処法)

 🔸安静にする
👉 膝への負担を減らし、炎症を悪化させないようにする。

🔸 アイシング(冷やす)
👉 腫れや痛みがある場合、氷や冷却パックをタオルに包んで15〜20分冷やす。(1日に数回)

🔸 膝を高くする
👉 クッションや枕を使い、膝を心臓より高い位置にして血流を改善。

🔸 圧迫(サポーター・テーピング)
👉 軽く圧迫することで腫れを抑える。ただし、締めすぎに注意。

🔸 体重管理
👉 体重増加が原因の場合、減量で膝への負担を軽減する。

🏥 医療機関を受診すべきケース

痛みが強い(動かせない、歩けない)
腫れがひどい(熱感がある・赤くなっている)
水を抜いてもすぐに再発する
発熱を伴う(細菌感染の可能性)
ケガや転倒後に水がたまった

【膝に水がたまる!予防法は?】

〈適度な運動で膝を強化〉
膝関節の負担を減らすために、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるのが効果的です。

スクワット(軽め)
膝を深く曲げず、浅いスクワットを10回×3セット

レッグエクステンション
椅子に座り、片足ずつ膝を伸ばしてキープ(10秒×10回)

ストレッチ
太もも・ふくらはぎを伸ばし、関節の柔軟性を保つ

〈体重管理で膝の負担を軽減〉
体重が増えると膝への負担が大きくなり、水がたまりやすくなります。

✅ バランスの良い食事
(高タンパク・低脂肪・野菜中心)
✅ 無理のない範囲でウォーキングや水中運動

📝 目安:体重が1kg増えると膝への負担は3~5kg増加

 〈食事で関節をサポート〉
関節の健康を保つ栄養素を積極的に摂取しましょう。
コラーゲン
(軟骨の材料)→ 鶏肉・魚・ゼラチン
グルコサミン&コンドロイチン
(軟骨の保護)→ カニ・エビ・山芋・オクラ
オメガ3脂肪酸
(抗炎症作用)→ 青魚・アマニ油・えごま油
カルシウム&ビタミンD
(骨を強くする)→ 牛乳・チーズ・きのこ・卵

〈正しい姿勢・歩き方を意識〉
膝に負担をかけないために、姿勢を改善しましょう。

猫背や反り腰に注意!
背筋を伸ばして歩く
膝を内側に入れない
(X脚・O脚を防ぐ)
クッション性のある靴を選ぶ

 〈膝に負担をかけすぎない〉
膝を守るために、以下のことを意識しましょう。

✅ 長時間の立ちっぱなしを避ける
✅ 正座やあぐらを長時間しない
✅ 運動後は膝をアイシング&ストレッチ