治ったばかりなのに、なぜ捻挫を繰り返すのですか?

≪捻挫(ねんざ)とは≫
関節に通常の可動範囲を超える力が加わった結果、靭帯(じんたい)が損傷する怪我のことです。
靭帯は骨と骨をつなぎ、関節を安定させる役割を持っていますが、急激な動きや過度のひねりによって伸びたり部分的に切れたりすることで捻挫が起こります。
≪捻挫の主な原因≫
- 足首をひねる(最も一般的なケース)
- 不適切な着地
- 突発的な動きや転倒
- スポーツ中の動きや負荷
≪捻挫の症状≫
- 痛み:靭帯の損傷部位に強い痛み
- 腫れ:損傷した関節周辺が腫れる
- 皮下出血:内出血により青紫色のアザができることも
- 関節の不安定感:損傷の度合いによっては、関節がぐらつく感覚
≪捻挫の分類≫
捻挫は損傷の程度によって3つの段階に分けられます。
- 軽度(1度):靭帯が少し伸びた状態。軽い痛みと腫れ。
- 中度(2度):靭帯の部分断裂。痛みと腫れが強く、関節の動きに制限。
- 重度(3度):靭帯の完全断裂。激しい痛み、腫れ、関節の著しい不安定感。

【なぜ捻挫(ねんざ)を繰り返すのか?】
1. 筋力不足や筋力バランスの崩れ
関節を支える筋肉の強さやバランスが不十分だと、安定性が損なわれやすくなります。
特に足首の周囲の筋力が弱いと、再度捻挫するリスクが高まります。
2. 靭帯の損傷による関節の不安定性
一度捻挫すると、靭帯が伸びたり損傷したりします。
完全に回復しないうちに負荷をかけると、関節が不安定になり、再び捻挫する可能性があります。
3. リハビリ不足
捻挫の後に十分なリハビリを行わず、関節の可動域や筋力が回復していない場合、再発リスクが高まります。
4. 柔軟性の欠如
筋肉や腱の柔軟性が低いと、関節の動きに制限が生じ、捻挫しやすくなります。
5. 靴や地面の影響
適切でない靴の使用や、滑りやすいまたは不安定な地面での活動が捻挫を引き起こすことがあります。
6. 動作の癖や姿勢の問題
不適切な歩き方や姿勢が、特定の関節に過剰な負担をかけ、再発の原因になることがあります。

【捻挫の予防】捻挫を起こさないために
1. 筋力トレーニング
関節を支える筋肉を強化することで、捻挫のリスクを軽減できます。
- 足首:カーフレイズ(つま先立ち)やバランスボードの使用
- 膝:スクワットやランジで周囲筋を鍛える
- 体幹(コア):バランスを保つために腹筋や背筋も重要
2. ストレッチと柔軟性の向上
筋肉や靭帯の柔軟性が低いと捻挫しやすくなります。
- アキレス腱やふくらはぎのストレッチ
- 足首の回転運動や足首の前後・左右の動きのストレッチ
3. ウォーミングアップとクールダウン
スポーツや運動の前後には必ず準備運動を行い、関節や筋肉を温めて可動域を広げましょう。
4. 適切な靴の選択
- サポート力のある靴やクッション性の高い靴を選ぶ
- 運動の種類に適したシューズを使用
5. バランス感覚とプロプリオセプションの強化
バランストレーニングを行うことで、関節の位置感覚を高めます。
- 片足立ちの練習
- バランスディスクや不安定なサーフェスでの運動
6. テーピングやサポーターの使用
特に捻挫の経験がある場合は、サポーターやテーピングを使用して関節をサポートしましょう。
7. 安全な動きの習得
- 適切なジャンプや着地の方法を学ぶ
- 無理な姿勢や動作を避ける
8. 環境の整備
- 段差や滑りやすい場所に注意する
- スポーツを行う際には適切な地面や場所を選ぶ

捻挫の予防には
「適切な靴の着用」
「ストレッチやウォームアップの徹底」
「バランス感覚を鍛えるトレーニング」
捻挫は一度起こすと再発しやすい怪我です。
適切な治療と予防で回復と再発防止を心がけましょう。
元気ですか~?
湘南山手整体院 髙瀬です。
当院は横須賀市池田町にあります。
最寄り駅は京急「北久里浜」「新大津」「京急大津」「馬堀海岸」
バスの場合は、京急「安房口神社前」下車です。
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今回のブログは、【なぜ捻挫を繰り返すのですか?】でした。