【階段がつらい膝痛にお悩みの方へ】主な傷病と相談の目安について

膝痛が起こるメカニズム
膝は「大腿骨・脛骨・膝蓋骨(お皿)」の3つの骨と、靱帯・半月板・筋肉でできた複雑な関節です。
歩行や階段では体重の3〜7倍もの荷重が集中し、わずかな軟骨の摩耗や筋力低下でも痛みが表面化しやすい場所と言えるでしょう。
軟骨がすり減ると骨どうしのすき間が狭くなり、動くたびに摩擦熱が出ます。
これが炎症となって関節液が増え、膝が腫れる──この循環が繰り返されると痛みは慢性化します。
また大腿四頭筋が弱ると膝蓋骨の動きが乱れ、半月板や靱帯への負担が増え、やがて鋭い痛みにつながる場合もあるのです。
主な原因となる傷病と特徴
- 変形性膝関節症
中高年に多く、歩き始めや階段下降で強く痛む傾向がある。
膝の内側が張り、正座がしづらくなるころには軟骨の摩耗がかなり進んでいるだろう。 - 半月板損傷
ひねり動作やジャンプの着地で起こりやすい。
膝を曲げ伸ばしするたびに「引っかかり感」やロッキング(急に動かなくなる現象)が起こる場合は要注意。 - 前十字靱帯・内側側副靱帯損傷
スポーツ時の急停止や接触で受傷することが多く、受傷直後にブツンと切れた感覚と腫れが生じやすい。
放置すると膝がガクッと抜ける不安定感が残る。 - 腸脛靱帯炎(ランナー膝)
ランニングや長距離歩行で膝の外側が擦れて炎症を起こす。
走り始めと坂道で痛みが増し、休むと軽快するパターンが典型的。 - 関節リウマチ
朝のこわばりとともに左右対称の腫れが出やすい。
自己免疫が関節を攻撃するため、早期にリウマチ科と連携して進行を抑えたいところだ。
自己判断の限界と専門家に相談すべきサイン
- 痛みが2週間以上ほとんど変わらない、あるいは段々強くなる
- 階段の昇降で膝が抜ける・引っかかって伸びない・夜間もズキズキして眠れない
上のような症状が続くときは、軟骨や靱帯が深く損傷している恐れがある。
まず整形外科で画像検査を受け、整体院を併用して動作と筋バランスを調整するとよいでしょう。
湘南山手整体院のサポート
評価と説明
立位・歩行・片脚スクワットを動画撮影し、骨盤・膝・足首の動きを確認します。専門用語はかみ砕き、「膝が内側へ倒れると内側軟骨が圧迫される」といった因果関係を図で示すので、ご自身の体で何が起きているかをイメージしやすくなるはずです。
ソフトな調整と運動指導
痛みを増やさない範囲で骨盤や股関節を整え、大腿四頭筋と内転筋が働きやすい状態に誘導します。
膝に直接強い刺激を入れず、脚全体の連動を回復させる方針なので、高齢の方でも安心して受けていただけるでしょう。
生活習慣へのアドバイス
イスの高さを調整し、股関節と膝が90度になる座り方を提案。
歩幅や靴底の減り方も確認し、関節に負担をかけにくい歩行パターンを一緒に作ります。
まずは「立つ・歩く」動作から膝のいたわり方を身につけましょう。
まとめ
膝痛には変形性関節症・半月板損傷・靱帯損傷など多彩な原因があり、それぞれ痛み方や危険サインが異なります。
しびれや夜間痛、長引く腫れがあれば自己流ケアで様子を見ず、早めに専門家へ相談したほうが安心です。
湘南山手整体院では、わかりやすい評価・ソフトな調整・日常動作の具体的サポートを通じて、歩くたびに気になる膝の痛みを根本からケアしていきます。
痛みに制限されない日常を取り戻すため、ぜひ一度ご相談ください。