【産後の腰痛】「原因と対策・日常動作での工夫をお伝えします。」

産後の腰痛で困っている女性の写真です。

産後の腰痛対策は、
骨盤の安定化】【正しい姿勢】【軽い運動】【休養】のバランスが重要です。

無理をせず、少しずつ体を整えることがポイントです。

🌸 産後腰痛の主な原因

🔸ホルモンの影響
妊娠中に分泌される「リラキシン」により靭帯が緩み、骨盤が不安定になる

🔸姿勢の変化
妊娠中の反り腰や、授乳・抱っこでの前かがみ姿勢が腰に負担

🔸筋力低下
腹筋や骨盤底筋が弱まり、体幹が不安定になる

🔸分娩の負担
骨盤が大きく開き、歪みが残ることがある

🟩効果的な産後の腰痛対策

産後腰痛でストレッチを受けている女性の写真です。

✅軽いストレッチ・エクササイズ
🔹骨盤底筋を鍛える運動(ケーゲル体操など)
🔹腰回りをほぐすストレッチ

✅正しい姿勢を意識
🔹授乳時は背もたれやクッションを活用
🔹抱っこは腰ではなく脚で支えるようにする

✅骨盤ベルトやサポーターの使用
🔹骨盤を安定させ、腰への負担を軽減

✅休養とセルフケア
🔹分娩直後は無理に動かず、安静を心がける
🔹温めて血流を促す(湯船や温湿布)

✅専門家に相談
🔹痛みが強い場合は専門家に相談

🌟 産後の腰痛。ポイントまとめ

🔸「無理をしない」ことが最優先
産後すぐに激しい運動は避ける

🔸日常の姿勢改善が重要
腰痛予防のカギ

🔸早めのケア
慢性化を防ぐ

🟩産後の腰痛。日常動作の工夫

授乳時、疲れやすい姿勢と疲れにくい姿勢の説明イラストです。

🍼授乳・抱っこの工夫

🔸授乳クッションを活用:赤ちゃんを胸の高さに近づけることで前かがみを防ぐ

🔸抱っこひもを正しく調整:肩や腰に均等に重さが分散するようにする

🔸片側ばかりで抱っこしない:左右交互に抱っこして負担を分散

🧹家事の工夫

🔸床掃除はモップや掃除機を使う:中腰姿勢を避ける

🔸洗濯物は腰の高さで作業:低い位置から持ち上げる動作を減らす

🔸重い荷物は分けて持つ:一度に持たず、複数回に分ける

🪑座り方・立ち方の工夫

🔸椅子に深く座る:背もたれを使って腰を支える

🔸立ち上がるときは足で押す:腰だけに力を入れず、太ももを使う

🔸長時間同じ姿勢を避ける:30分に一度は姿勢を変える

🛏睡眠・休養の工夫

🔸横向きで寝るときは抱き枕を使用:腰や骨盤の負担を軽減

🔸敷布団やマットレスの硬さを見直す:沈み込みすぎないものを選ぶ

🔸起き上がるときは横向き→腕で支える→起き上がるの順で腰を守る

🚶‍♀️産後の腰痛。 動作の基本ルール

✅「腰ではなく脚で支える」意識

✅「前かがみより膝を曲げる」動作

✅「長時間同じ姿勢を避ける」習慣

🧘‍♀️ 産後ママ向け簡単ストレッチ

産後のお母さんと子供がストレッチをしている写真です。

🟠 キャット&カウ(背骨のストレッチ)

🔸四つん這いになり、手は肩幅、膝は腰幅に開く
🔸息を吐きながら背中を丸めて「猫のポーズ」
🔸息を吸いながら背中を反らせて「牛のポーズ」
🔸ゆっくり 5〜10回繰り返す

👉 背骨と骨盤をやさしく動かし、腰の緊張をほぐします

🟠骨盤の前後ゆらし

🔸仰向けに寝て膝を立てる(足は床につける)
🔸息を吐きながら腰を床に押し付けるように骨盤を後傾
🔸息を吸いながら腰を少し浮かせて骨盤を前傾
🔸10回程度繰り返す

👉 骨盤の安定化に効果的

🟠ハムストリングストレッチ(太もも裏)

🔸椅子に浅く座り、片足を前に伸ばす
🔸背筋を伸ばしたまま、軽く前に倒れる
🔸太ももの裏が伸びているのを感じながら 20秒キープ
🔸反対側も同様に

👉 太もも裏を伸ばすことで腰の負担を軽減

🟠膝抱えストレッチ

🔸仰向けに寝て、両膝を胸に引き寄せる
🔸両腕で軽く抱え、腰を伸ばす
🔸20〜30秒キープ

👉 腰回りの筋肉をやさしくほぐす

🌟 産後ママ向け簡単ストレッチポイント

✅痛みが強いときは無理をしない

✅呼吸を止めず、ゆっくり動作する

✅毎日少しずつ続けることで効果が出やすい

🟢ケーゲル体操

骨盤底筋のイラストです。

🔹ハンモックのように広がり、膀胱・子宮・直腸などの臓器を支える

🔹排尿や排便のコントロールに関わる重要な筋肉

👉目的:尿失禁の予防・改善、産後の骨盤安定、姿勢改善、腰痛対策など

✨ ケーゲル体操期待できる効果

ケーゲル体操をしている女性の写真です。

🔸尿漏れ予防・改善(妊娠中や産後に起こりやすい症状)

🔸骨盤臓器脱の予防(子宮や膀胱が下がる状態)

🔸体幹の安定化:腹横筋などインナーマッスルと連携し、姿勢改善に寄与

🔸ぽっこりお腹や腰痛の軽減

🧘‍♀️ ケーゲル体操、やり方の一例

1. 椅子に座るか仰向けに寝る

2.肛門や膣を締めて上に引き上げる感覚で力を入れる

3.約10秒キープ → 力を抜いて10秒休む

4.これを 10回繰り返す

5.1日4〜6セットが目安

⚠️ ケーゲル体操注意点

📍即効性はなく、数週間〜数か月続けて効果を実感することが多い

📍無理に力を入れすぎない

📍正しい筋肉を使えているか不安な場合は、専門家に確認すると安心

産後の体操やストレッチはどのくらいたってから行うのがいい!?

産後の女性が子供を見ながらストレッチをしている写真です。

産後の体操やストレッチは、種類によって開始時期が異なります。

軽いものは産後すぐから可能ですが、本格的な運動は産後1か月健診で医師の許可を得てからが安全です。

🍼 産後の体操やストレッチ時期別の目安

✅産後すぐ〜1週間

🔹深呼吸、足首の曲げ伸ばし、肩回しなどの軽い「産褥体操」
🔹血流促進や子宮回復を助ける目的で行う
🔹帝王切開の場合は傷の回復を優先し、無理は禁物

✅産後1〜2週間

🔹軽い室内歩行、背伸び、胸を開くストレッチ
🔹骨盤底筋を意識した軽いトレーニングも可能(医師の許可があれば)

✅産後1か月健診後(自然分娩の場合)

🔹医師から「問題なし」と言われたら、骨盤矯正エクササイズや少し強度のあるストレッチを開始
🔹悪露が落ち着き、子宮が回復している時期

✅産後2〜3か月

🔹筋トレ(スクワット、軽い腹筋)、有酸素運動(ウォーキングなど)を少しずつ
🔹激しいジャンプや腹直筋に強い負荷をかける運動は避ける

✅産後3か月以降

🔹体調が安定していれば、徐々に本格的な運動へ移行可能
🔹ただし、腹直筋離開や尿漏れがある場合は専門家に相談

⚠️ 産後の体操やストレッチ、注意点

📍必ず医師や助産師の許可を得てから始める

📍帝王切開や会陰切開の傷が痛む場合は控える

📍出血や強い痛みがある日は中止する

📍個人差が大きいため「時期」よりも体調の回復度合いを優先

🌟 産後の体操やストレッチ、まとめ

✅産褥体操は産後すぐから可能(ただし医師の許可が必要)

✅本格的なストレッチや運動は産後1か月健診後から

✅筋トレや有酸素運動は産後2〜3か月以降が目安

産後の腰痛対策としては、ストレッチだけでなく
「骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)」を早めに取り入れると効果的です。

産後の女性が腰痛で困っているイラストです。近くで赤ちゃんが泣いています。