「子供が肩や首の凝りを訴えます。」近年増加している原因と対策を紹介

夏休み中の子供たちはテレビゲームやスマホ、タブレット端末に夢中。
 🚨小学生 Qスマホやゲーム機を使う頻度は?
「毎日」「ほとんど毎日」「ほぼ毎日」

 🚨Qスマホでは何を?
「ゲームとか」「YouTube」

いまや子供たちにとって非常に身近なデジタルデバイス。
学校現場でも「GIGAスクール構想」に基づいて児童生徒1人1台タブレット端末が導入されています。
 しかし、その使い方や長時間利用には注意が必要です。

肩や首の凝りを訴える子供が近年増加傾向にある原因は?

子供が肩や首の凝りを訴えるケースが近年増加しています。
その背景には、生活習慣や環境の変化が大きく関係しています。

✅スマートフォン・タブレットの長時間使用

  • うつむき姿勢(ストレートネック)が続くと、首や肩の筋肉に負担がかかります。
  • 特にスマホを見る時の「前かがみ姿勢」は、首に大人でも約20~30kgの負荷がかかるといわれています。

✅パソコンやゲームによる長時間同一姿勢

  • オンライン授業やゲーム時間の増加により、長時間座って動かない時間が多くなっています。
  • 筋肉が固まり、血行が悪くなってコリが生じやすくなります。

✅運動不足

  • 昔に比べて、外遊びや運動の時間が減っています。
  • 筋肉の柔軟性や血流が低下し、疲労がたまりやすくなっています。

✅精神的ストレス・緊張

  • 子どもでもストレスや緊張により、無意識に肩に力が入ることがあります。
  • 受験や人間関係、家庭の問題などが影響している場合も。

✅ランドセルや重い荷物の影響

  • 小学生は重いランドセルを長時間背負って通学します。
  • 身体に合わない・偏った荷重は、肩や首の緊張を生みやすいです。

✅視力低下による姿勢の崩れ

  • 目が悪くなると、前かがみになったり顔を傾けたりする癖がつきます。
  • 結果的に首・肩に無理な姿勢の負担がかかります。

肩や首の凝りを訴える子供が近年増加傾向、対策は?

1. 姿勢の見直し

  • 椅子・机の高さを見直し、「骨盤を立てて背筋を伸ばす」姿勢を意識させる。
  • スマホやタブレットは目の高さに近づける。

2. 運動・ストレッチの習慣

  • 子ども向けの簡単な首・肩ストレッチを毎日取り入れる(例:肩回し、首の横倒し)。
  • 屋外での遊びや軽いスポーツを定期的に。

3. 生活リズムの改善

  • 睡眠時間の確保(成長期の子どもは8〜10時間が理想)。
  • 食事バランスを整え、特にビタミンB群やマグネシウムを意識。

4. ランドセルの工夫

  • 両肩でバランスよく背負わせ、胸ベルトを使って体に密着させる。
  • 荷物を必要最小限にする工夫(プリント類の電子化など)。

5. 整体・姿勢指導の活用

  • 子ども専門の整体や姿勢指導も有効。
  • 成長に合わせた骨格・筋肉バランスの調整ができる。

【アドバイス】

  • 子どもが肩をもんだり、首を振ったりするしぐさが多いときは注意信号。
  • 家庭と学校で協力して、姿勢やデジタル機器の使い方を見直す。