「尿漏れ・頻尿」「便秘」「姿勢が悪い」これって【骨盤底筋】弱ってる?

骨盤底筋群】て何?

骨盤底筋群】とは
〈恥骨〉〈尾骨〉〈坐骨〉で構成される骨盤の底の穴を塞ぐように存在する筋肉群のことです。

【骨盤底筋】働きは?

✤主に内臓(子宮・膀胱や直腸など)の重みを支えています。
(骨盤底で下から内臓を支えているのです。)

✤適切な呼吸を行うための腹腔内圧の適正を保っています。

✤身体の軸を保つ役割があり、上半身を安定させる働きに貢献します。

✤排泄物(排尿・排便)通過のコントロールをしています。
(骨盤底筋の真ん中を尿道や結腸が通ります。)

【骨盤底筋】低下の原因は?

〈妊娠〉
3kg程までに成長する胎児に子宮が常に圧迫されるため、骨盤底筋にも負荷がかかります。

出産時には、胎児が腟を通過する際の圧迫だけでなく、会陰切開などにより筋肉に直接ダメージが与えられることもあります。

〈加齢〉
骨盤底筋群も、腕や脚など他の筋肉と同様です。

筋肉自体が年齢を重ねることで衰え、支える力が弱くなっていきます。

〈運動不足、肥満〉
骨盤底筋の筋力も、使われなければ衰えていきます。

運動不足により肥満が進むと・・・
脂肪によって腹部が圧迫されます。
下で支える骨盤底筋に負荷がかかり、骨盤底筋がダメージを受けます。

【骨盤底筋】筋力低下、どうなるの?

〈便秘〉
骨盤底筋には肛門を緩めたり閉じたりする働きがあります。
衰えると肛門の開閉がうまくいきません。

便を出したいときにうまく出せない機能性便秘になります。
便失禁などの排泄障害が起こりやすくなります。

〈尿もれ・頻尿〉
骨盤底筋には、尿道を緩め閉じる働きがあります。

うまく働かなくなると、尿もれや頻尿(腹圧性尿失禁、過活動膀胱)などの尿トラブルが生じやすくなります。

〈骨盤臓器脱〉
骨盤底筋が衰えると子宮や膀胱、直腸の位置が下がり、膣から体外に出てしまうことがあります。
「骨盤臓器脱」です。

放っておくと、出血や排尿困難になることもあります。

〈姿勢が悪い〉
骨盤底筋は、横隔膜、腹横筋、多裂筋、大殿筋、内転節群など多くの筋肉と連動しています。

体幹を支える筋肉が衰えることで、姿勢が悪くなります。

【骨盤底筋】働かせるにはどうすればいいの?


骨盤底筋を正常に機能させるために、運動を習慣化しましょう。

骨盤底を支える筋肉を収縮させて鍛えるのです。

運動を行うことで、筋肉を正しく機能させることができるようになります。

尿漏れや子宮脱などの予防、冷え性やむくみの改善などに繋がります。